ぴょこんと飛び出た白髪を発見すると、思わず抜いてしまう人も多いのではないのでしょうか。でもその行為は絶対にしてはいけないんです。「白髪を抜くと増える」「ストレスで白髪が増える」など、白髪には謎がいっぱい。今回は憎き白髪の謎を調べてみました。
そもそもどうして髪が白くなってしまうのか?
毛髪が生まれるときは、みんな白髪だって知っていますか?それが成長するに従い、メラニン色素によって色付けされていくのです。メラニン色素には黒色と黄色があって、その配合によって髪の色が決まります。日本人は黒いメラニン色素を持っているので髪が黒くなる。このメラニン色素を作っているのが頭皮にあるメラノサイト細胞で、血流が悪くなると活動が弱まり、最悪の場合死滅してしまいます。するとメラニン色素が減ってしまうため白髪になるのです。
白髪になる原因とは何なのか?
もちろん遺伝的なものもあります。また、加齢によって細胞の成長が悪くなったり、元気な細胞が減ってくると白髪も増えます。栄養が極端に偏ったり、栄養を摂らないダイエットも頭皮に栄養がいかなくなり白髪や抜け毛の原因に。ストレスによる自律神経の乱れで血流が悪くなって白髪になることもあります。ストレス性の白髪は部分的にまとまって生えるという特徴があり、その部分によって不調がわかるのだそう。例えば、頭頂部や分け目は紫外線の影響や胃腸の不調、こめかみやおでこは眼精疲労や過度のストレス、後頭部は生理不順や生殖機能の問題など。遺伝や加齢以外の白髪は、原因を取り除けばまた黒髪に戻る可能性もあります。
白髪を見つけたらどうしたらいいのか?
「白髪を抜くと増える」と言われますが、実は科学的な根拠はありません。しかし、抜いてしまうことによる毛根のダメージで、周りのメラノサイトの活動が弱まってしまう可能性は十分にあります。抜いたところで、その毛根のメラノサイトは弱ったままですからまた白髪は生えてきます。抜くことは頭皮のダメージにこそなれ、良いことはひとつもありません。すぐにできる対処法としては「根元から切る」「染める」のが良いでしょう。
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